ニューヨーク(CNNMoney) セキュリティーソフトウエア大手シマンテックの最高執行責任者(COO)、スティーブン・ジレット氏。彼の履歴書はなんとも華やかだ…米コーヒーチェーン大手スターバックス、米IT関連情報サイトCNET、米家電量販大手ベストバイなど、そうそうたる企業の名前が連なる。
そして、注目してほしいのがこの大手企業の面々と並んで記載された「レベル70のパラディン」
これは世界的に人気のオンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」に登場するキャラクターだった。
彼は仕事に応募する際の履歴書に、「バーチャル空間で指導力を鍛える場でもある」という思いから、ギルドやランキング、オンラインでの成果など、ゲーム内での「経歴」についても記載するという。
ゲーム内での成果を履歴書に記載すること対する反応はさまざまだが、この戦略が功を奏したこともある。
日本でやっても失敗しそうですよね…。
そして、2008年、米スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)目にとまり、同社の最高情報責任者(CIO)に迎えられたのである。
CIOとして採用されたジレット氏に課されたのは、テクノロジー面で遅れをとっていた同社を苦境から救う仕事だった。そしてスマートフォンやノートパソコンなどの顧客端末を通じた双方的な対話を充実させていった。
スターバックスはいわば、顧客体験を「ゲーム化」したのである!
ゲーム風にいうと、「顧客はスマートフォンを利用してリワードプログラム(登録会員特典)でポイントを集め、レベルを上げ、特殊能力を開花させることができるようになった」ということ。
そしてこのシステムが成功して同社の売り上げは増加。顧客のつなぎ止めにもつながり、ジレット氏の試みは成功した。
ジレット氏は「ゲーム化やそれにまつわる考え方はどの産業にも応用できると思う」と自信をみせている。
ゲーム感覚って良いですよね~ハマっちゃいます。しかし私はスタバは高いのであまり行きませんね…。